さびくろちゃんは わたしの近所でうまれた野良ちゃんです。初めて見たときは手のひらよりずっと小さい子猫でした。その子は3人兄弟の末っ子。
近所で生まれた「家」を追い出され、物陰に潜んで何とかしのいでいました。わたしは親猫とは知り合い(?)でしたので、何とかしてあげないと
という気持ちから、ご飯をあげていました。誰かが段ボールの家を作ってくれて、また誰かがそっとご飯をあげてくれて、育っていきました。さび猫の
お姉ちゃんは嫁ぎ先が決まり、みけちゃんとさびくろちゃんがいつも一緒にいました。
段々とさびくろちゃんとみけちゃんと打ち解けて、「もっと遊んでほしい!」とせがんだり、朝出勤するときに私のうちの玄関で待っていたり。
そんな思い出のある子です。
しかし、ある冬にさびくろちゃんに会うと「芝生の根っこ」をかじっていました。友人曰く、それは相当飢えているよとのこと。
段々周辺の目が厳しくなる中、そっとご飯をあげ続けました。
とある日「猫にご飯をあげないでください。段ボールは〇日までに撤去します」との掲示が・・・。
そんなある日さびくろちゃんは「よろよろと私に近づき」何かを訴えていました。「まずい!この子本当に助けてあげないと!」友人に電話をしたら、
「その子死んじゃうよ!助けてあげて」私はさびくろちゃんを救助し友人宅へ向かいました。
わたしの自宅ではペットを飼うことが禁じられているからです。
いまでは友人宅で元気にしています。電話で私の声を聴くとわかるようです。それと友人宅で私と二人っきりになると甘えてきます。
覚えているんですね。その後のさびくろちゃんの成長の記録です。
それとみけちゃんはほかの方にもらわれていきました。