719系は1989年から1991年に108両が製造された。
451系・453系が当時3連であったことと、老朽化が深刻であったため、
車体を新造し台車・パンタグラフ等機器類は451系などから流用された。
車体は211系に準ずるが、車内のシートは集団見合い式とされていた。
JR東日本の東北地域本社(仙台支社管内)の東北本線・常磐線で
主に使用されていた。なお0番台は機器流用だが、奥羽本線の標準軌区間を走る、
5000番台は完全な新造車である。
この車両はサイリスタ位相制御で、デバイスの供給が困難になったことと、
製造から25年たったことから、順次E721系に置き換えられ廃車が進んだ。
車両と同じ制御方式の車両が阿武隈急行にも存在するが、
AB901系が投入されることとなり目が離せない。
なお、現在はH-10・H-13編成が秋田に、H-27編成が700番台に
改造され郡山に転属して活躍している。
黒磯駅にとまる719系H-13編成
仙台駅にとまる719系H-30編成(2018年ごろに廃車)
利府駅に侵入する719系H-6編成(2018年ごろに廃車)
仙台駅で715系1000番台と並ぶ719系H-32編成(2017年までに廃車)
ブツ4・8連の719系も朝ラッシュ時に見られた。