まだ4月ですが、6月には梅の実がスーパーに出回るのではないでしょうか。今年は「自家製梅干し」を作ってみませんか。おすすめは「紀州南高梅」で大きくて肉厚なものはスーパー特価品だとすぐに売り切れてしまします。

・必要なもの

・梅(紀州南高梅がおすすめ)
・梅を付ける容器(バケツのようなもの)
・塩(JTの塩で十分です。)
・重石(水を入れたペットボトルで十分です。)
・ビニール袋

・梅を購入する・採取する

こんな風に大量に放置されていました

採取した梅

 

スーパーで「紀州南高梅」を購入するか、地元の方から分けてもらうのも手でしょうか。わたしが初めて梅干しを漬けたのは2014年だったのですが、とある田舎の駅前(道の駅じゃないよ)に青梅が大量に落ちており近隣の方に聞いたところ「ぜひ持っていってほしい」とのことでしたので、分けてもらいました。

・へたを取る

綺麗にへたを取りましょう。楊枝などで綺麗にとりましょう。

へたを取った後の梅

・梅を水でよく洗い選別する。

梅をよく洗い選別しましょう。傷があるものは梅ジャムや梅酒用に、きれいなものは梅干し用にとしていました。(※青梅は梅酒用だったような気がするのですが)

丁寧に洗う

こちらは比較的綺麗なもの

こっちが梅干し用だったかな?

・水気をふき取る(放置でも構いませんが)

よく水気をキッチンペーパーなどで取りましょう。わたしは放置だったような気がします。

・梅を漬ける

瓶や樽は熱湯・焼酎などをスプレーでまんべんなく消毒しましょう。それから梅を漬けます。樽につける際は外側から円を描くように塩をまぶした梅を綺麗においていきます。2段か3段くらいが適切だったと思います。塩分濃度は20%以上だったと思います。(かなりいい加減に漬けました。)

ボールで塩をまぶしその後置いていく

こんな感じで

※この後重しをする前に少しだけ梅酢(私は梅漬けではない”本当の梅干し”を呼び水として使用)を少し入れるといいかもしれません。

呼び水として作った謎の梅酢

・重しをする

この梅の上に樽についている蓋をします。捨てるようなペットボトルを殺菌し大体6L分を均等に置きました。そのあとうえから市販のごみ袋をかけてください。(半透明のがいいかも)その後比較的温度の低い廊下などで置いておいてください。

重しをしてほこりが入らないよう袋をかぶせる

 

・梅酢が上がってきているかどうか確認

2,3日すると梅酢が上がっているかがわかります。梅酢が上がってきていないときは、20%の塩水を足してください。この漬かった状態で1か月ほど冷暗所で保管します。(たまに様子を見てくださいね、カビのようなものが浮いてきているときがあります。その時は焼酎(梅酒漬用のリカーで構わないです。)を重石の上から吹きかけてみてください。

梅酢が上がってきていますね

 

・天日干しをする(いわいる土用干し)。

土用とは

暦の中の時期を表す言葉の一つであり
毎年7月21日頃から8月7日の立秋前日までの期間を土用と言います。
閏年の時は1日前にズレますね。

土用干しなどという言葉を聞いたことはありませんか?上記の時期に、ざるの上で最低2日長くて5日程度干しておきましょう。ただし「にわか雨」「夕立」「ゲリラ豪雨」には気を付けてください。その時はもう一度梅酢につけるといいみたいですが。

こんな感じで干します

まだまだです。

・冷暗所で熟成させる

こちらは2015年漬けた梅干しです。このようにタッパー・瓶などに入れて保管しましょう。漬けたてですと、なんだかしょっぱい感じで「これは梅干しなんだろうか」と心配になるかもしれませんが心配ご無用。時間がたつにつれ(大体3か月くらいかな?)本物の梅干しになります。こういう梅干しはスーパーなどで購入すると高価なものなんですよ。

こんな感じに熟成しています

いい感じですね

蓋の上にはいつ作ったのか分かるように製造年月を書いておきましょう。

こういう梅干しは冷暗所に保管すればするほど熟成度が高まります。また保存食としてもいいですよね。わたしのように塩分濃度を測らずに「これでもか」と塩を入れた梅干しはうまくすれば数十年持つらしいです。

現存している最古のものでは、奈良県の中家に伝わる梅干しで、天正4年(1576年)に漬け込まれたものが良好な状態で保存されている(補充ができないため試食はされていないという)。また、同家に同じく伝わる江戸時代の安永年間に漬けられた梅干しを試食したところ、問題なく食べられたという。

そうなんですね。私の実家では母がよく梅干しを作っていました。こういう梅干しは非常食としても活躍するのではないでしょうか。

クエン酸の効能のほか、血糖値の上昇を抑えたり、便秘の解消を助けたり、肝機能を高めることによって酔いを防止する効果もある。療養時には米のおかゆと梅干しが供されることもある。これは脱水症状を防ぐ意味合いもある

なるほど。健康にもいいんですね。あと梅干しっておむすび・お弁当にも入っていますよね。

抗菌の効能があるとされる。このことから、弁当やおむすびに梅干が入れられる。

 

本物の梅干しはとんでもなく高いです。今年こそはうめぼしをつくってみませんか。