さて、JR西日本が行った103系などに行った延命工事は、平成に入ってから行われまして種類も多義にわたりました。

【主な内容と名称】
  • 延命N・NA工事:外板整備(戸袋ふさぎ)・機器更新・配管の更新・内壁(デコラ?)の張替
  • 延命NB工事:延命Nの工事内容+黒サッシへの交換・冷房改造
  • 延命N40工事:外板整備・機器の更新・配管の交換・窓サッシの黒サッシへの交換・下段固定
  • 体質改善40N工事:張り上げ屋根化・一部外板のステンレス化・窓サッシの交換・車端部窓の一枚化・内壁(デコラ?)床の張替などの内装更新
  • 体質改善30N工事:車端部窓の一枚化・内壁(デコラ?)床などの内装更新

などです。まだ当時の西日本は103系や201系など大量に存在しておりまして、新型の207系の投入にも手が付けられず、また東海道・山陽線などの「新快速・快速電車」も113系や211系ばかりで、130Km/h化に向けて新型車両の投入など、別の方面にテコ入れをすることも多く、とりあえずというか、103系や201系などの延命化を図ることでしのいでいたのでしょう。ちなみにN40や40Nなどの言葉は「製造後40年使用できるまで延命」という意味だったそうです。先の大阪環状線103系引退(2017年10月3日)は記憶に新しいところですが、まだ当面3年ほどは103系が関西線などで活躍するのではないでしょうか。(2017年10月現在)

平成 4年(1992) 8月 延命N40工事 と履歴がある車。 床を張り替えてあるので、ピカピカですね。 1992.8.28撮影とあるので、しゅん工後一か月経っていないです。戸袋付き&延命N40&黒サッシって これだけだったらしいです。
                           1992年8月28日 阪和線内で撮影

1992年8月28日 阪和線内で撮影
戸袋付き&延命N40&黒サッシってこれだけだったらしいです。その後1997年に戸袋窓埋め込み工事をし、ほかの延命N40と面目は同じとなりました。