能勢電鉄は以前「能勢電気軌道」といいまして、主な収入源はサイダーの貨物輸送でした。しかしその貨物輸送もへり廃止になると、業績が低迷し阪急による増資が行われ、経営努力が続けられました。日生中央までの「日生線」は日本生命が土地開発するという、少し変わった路線です。(私はにっしょう線とばかり思っていました。)なお、廃止になった路線もありました。「川西国鉄前-川西能勢口間」です。こちらの路線は国鉄福知山線に連絡をしていましたが、思うように旅客が増えず、1980年代に廃止になりました。この写真がこの連絡線で使用されていた車両です。50形といいまして単行で走っていました。晩年はもっぱらこの51号が使用されていたようです。この車両が能勢電鉄の最後の自社発注車でした。その後は阪急からの譲渡車が占めることになります。(国鉄前などの駅名が付いていた路線はここと京成の今の千葉駅「国鉄千葉駅前駅」だったと思います。)
50形51号
1982年頃 写真:個人様より提供
路線廃止時の51号車
1982年頃 写真:個人様より提供