東武鉄道8000系はまだ当時7300系・7800系が主力でかつ戦前からの古い車両も存在していて、車両が陳腐化していました。そこで軽量車体でかつ新性能電車を開発し製作しました。この車両は当時最新鋭の1720系を参考にしておりますが、電気制動はなく空気制動のみでした。この8000系は「私鉄の103系」といわれるほど生産され一時期の東武はこの車両と3000系列5000系列ばかりでした。この写真の車両は車体更新工事を受ける前で、上に角のような「急行灯」が付いていました。初期の更新車両は、このライトの配置で工場から出場しましたが、のちの車両は角型ライトに窓配置も変わり、最終的にはHIDライトを配置したものもありました。現在はほぼ野田線と大師線・亀戸線で運用され、一部はワンマン改造を受け栃木・群馬ローカルで活躍しています。ですが、野田線には「60000系」が投入され始め、また伊勢崎線や東上本線から転出してきた10000系列に押し出され廃車が出ています。
1985年頃撮影 東武浅草駅にて
夏の繁忙期になると快速電車(6000系)にはなかなか乗車できず、臨時の快速も出ていたのですが、それにも乗れずこの「8000系」や「7800系」で親戚の家に遊びに行ったのを覚えています。